2005年12月06日

花と蛇2 パリ / 静子



スタッフの勝利!
いきなり2から見たわけですが、団鬼六の世界を見事に映像美で表現しています。これはスタッフやキャストにお見事ですと言いたい。インモラルな世界はアンダーグラウンドに陥りがちだけれど、カメラワークの揺らぐような見事さや画面への臨場感、フランス、パリと言う文化の色彩感を充分表していて、それでいてエロティックな要素は充分引き出されている。局部はもちろんAVとは違うので腰布や強い光などで隠してあるが、ちょっとだけボロがあるとすれば、女性器を調べるシーンなのに光の照射がずれて腰布がついているのがばればれなのはいただけなかった。そんな細かいことはどうでもいいかもしれないが、ぜひ団鬼六作品から入っていただきたいと思う。彼の官能小説は他のエロ作家と一線を画している。体を舐めるような描写と微細に変化していく心理描写の見事さと言えばそれはもう超一流。現在に見られるエンターテイメント作家の文章とは重みが違う。今まで官能小説という分野を多少甘く見ていた私もあれには打ちのめされました。

しかし杉本彩にあれだけの演技力があるとは思わなかった。ただのタレントのような見方をしていたし、今回映像スタッフの努力による多少の割り増しはあれども、あの目の動きや顔の表情は本物です。

年の離れたご主人(宍戸錠)が中年後期に差し掛かる性の問題にも触れていて、その切なさも多少涙を誘った。杉本彩の体が物凄くよくて彼女の体だけでも見ごたえがある。団鬼六と言えば知らない方もいらっしゃるのではないかと今思ったのだが、SM小説の第一人者である。今回は(今回も?)ロープで縛ってのセックスシーンがあるが、それほどきつくなく全体としてのまとまりが高いと思う。18禁と言えば内容は予想しての通りだから見たくない人は見ないほうがいいが、これは作品としての完成度は結構高い。個人的には高評価。
posted by ハヤブサ at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。