2005年05月02日

宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション(上)






※注意:推理小説というジャンルに関しては、読む前のネタばれを恐れる人がいるので、気にしない人だけ見てください

宮部みゆきさんの解説つきの短篇集。当時の編集者の文が最後に寄せられています。私は松本清張さんのからりとして、鋭利な文章が大好きですが、それは並外れた直観力と情報分析からきてるのですね。彼が生きていたらオウムや9.11をどのように見たのか、と宮部さんも当時の編集者も口をそろえたように書いています。この情報化社会。まるで過去が一気に流されてしまうようにどんどん消えていきます。しかし、当事者はこの事件を忘れたくとも忘れられないでしょう。傍観者は体験者と違って、知っているようで、ただ知っているふりをしているだけというのが傍観者なのでしょう。そこへひとつ「観察者」というのが存在してくるわけです。「あれは一体なんだったのか」を様々な資料や、強いようでもろい意思の方向性、人間の弱さ、そういうものから端的にずばずばと書いていくのが松本清張という作家のような気がします。今も苦しむ当事者をかの作家は一体どのように描いたのか、どのように見つめたであろうか、そんな彼の姿と視点を想像するのも楽しいかもしれません。

以下、
「一年半待て」
「理外の理」
「真贋の森」

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posted by ハヤブサ at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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